角膜が弱い方への白内障手術
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丸一日外来だと少し疲れましたが、患者さんから少し元気をもらいました。
写真は今日来ていただいた患者さんですが
昔の感染による角膜混濁に対して角膜移植をさせていただきましたが、白内障が進んで今回白内障手術をさせていただきました。視力もはじめは0.1以下でしたが術後は0.5ぐらいまでに回復し患者さんもとても喜ばれていました。このような角膜が弱い方は特に注意して白内障手術を行う必要があります。よく眼科でコンタクトレンズを合わせる際に細胞がどうのって話を聞いた方があるかもしれませんが、角膜の裏側には内皮細胞というのがありまして、それは一旦悪くなると元に戻らず、あまり減ってしまうと角膜が濁る病気になってしまいます。角膜移植のあとにはこの内皮細胞が弱っていることがあり、白内障の濁りを吸い出す際に超音波のエネルギーを最小限にして、また手術時間も短くして極力負担がかからないようにします。
(写真の使用に関しては全て患者さんの同意を得て使用しております)