典型的な円錐角膜進行例の角膜トポグラフィ(A-Bの部分で、黄色、オレンジ色になっている部分が進行して突出した部分です)
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2014年 08月 06日
円錐角膜は角膜が徐々に変形する病気で、進行する病気です。しかし、角膜は年齢とともに少しずつ硬くなっていきますので、年齢とともに円錐角膜が進行しづらくなってきます。円錐角膜が進行するようになると、どんな症状がでてくると思われますか?視力が低下したり、コンタクトレンズを使用している方はコンタクトレンズが合わなくなってくると思われるかもしれませんが、実は軽度の変化ではほとんど症状が無いことが多いです。これが、円錐角膜の患者さんに定期的な検査をお勧めしている理由です。下の検査(角膜トポグラフィ)では角膜の経時的マップから、どこがどのように変化しているかを明確に示すことが出来ます。しっかり進行してしまうと、視力も落ちてしまいますしそこから進行予防の治療を行っても、変形した角膜は元に戻りません。ではどれほどの頻度で定期検査が必要かということですが、初診の患者さんはまず次は3ヶ月後に診せていただき、そこで変化が無ければ以後は6ヶ月毎に様子を見ることが多いです。
典型的な円錐角膜進行例の角膜トポグラフィ(A-Bの部分で、黄色、オレンジ色になっている部分が進行して突出した部分です) #
by kojima_eye
| 2014-08-06 22:51
| 円錐角膜
2014年 07月 30日
7月より、6年ぶりになりますが中京病院でも角膜外来を行う事になりました。
中京病院は、以前在職していたときは社会保険中京病院でしたが、現在は独立行政法人地域医療機能推進機構中京病院という長い名前になってしまいました。診察日は第1、3、5週の木曜日です。午前中が角膜特殊外来で、午後からは手術を行っています。外来での翼状片、結膜弛緩症などの手術や、入院での角膜移植(内皮移植を含めて)行う事が可能です。また重症角膜ヘルペスやアレルギーなども治療の対象としています。レーザー治療が必要な方は名古屋アイクリニックに紹介させていただき私自身が執刀させていただきます。 #
by kojima_eye
| 2014-07-30 17:27
| 角膜移植
2014年 06月 23日
先週水曜日にAvedro社の高速クロスリンキングの器械が導入されました。当院では2011年に円錐角膜の進行予防として角膜クロスリンキングを開始し、これまでに40眼以上の方の治療を施行してきました。当院の視能訓練士の森川が視能矯正学会で報告していますが、角膜クロスリンキングは角膜の進行を止めるだけでなく、角膜の高次不正乱視(通常の乱視以外の歪み)を減らしたり角膜のカーブをフラット化させる効果があることが分かりました。ただ角膜クロスリンキングはリボフラビン(ビタミンB2)を点眼した後、紫外線を照射するわけですが、従来は30分間眼照射する必要がありました。麻酔の目薬をしているので特別痛くありませんが、専用の器具で眼を開けたまま30分ですので患者さんにとっては苦痛になることもあり、我々もなるべく楽しい話をするように看護士や医師から声かけをしながら行ってきました。今回導入した高速クロスリンキング器械Avedro社のKXLシステムは高エネルギーで紫外線を照射することが可能で、最短3分まで照射時間を短くすることが出来ます(患者さんの状態によっては3分で出来ない場合もあります)。これによって患者さんの精神的、体力的な負担が少しでも減るのではと期待しています。
学生の夏休みの期間中は、昨年もそうでしたがすぐに予約が入ってしまう状況ですので、夏休み期間中の治療をご希望の方はお早めにご連絡ください。 Avedro社の高速クロスリンキング器械(名古屋アイクリニック手術室前室にて) #
by kojima_eye
| 2014-06-23 18:18
| 円錐角膜
2014年 02月 01日
毎年この時期に行われる角膜の学会、角膜カンファレンスに行って来ました。今回の場所は沖縄です。この時期の沖縄は名古屋に比べると、春のような天気で非常に過ごしやすかったです。
今回はシンポジウムで血清点眼についての話をしてきました。血清点眼って聞いたことがない方もあるかもしれませんが、自分の血液をとって、それを遠心分離して透明な血清という部分を希釈して作成する目薬で、正確には自己血清点眼といわれるものです。この点眼は血清の中に含まれている、傷を治す成分やビタミンAなど様々な眼表面にとってよい成分が含まれています。処方薬による治療でどうしても治らない場合に使用する点眼薬で、重症ドライアイ、角膜神経が麻痺して起こる角膜潰瘍などが対象となります。どこの病院でも作成できるわけではなく、今回学会に参加されている角膜専門の先生の所でも2割ぐらいでしか作成されていないようです。私の勤務している岐阜赤十字病院、名古屋アイクリニックで作成しております。最近はドライアイ治療においてはジクアスやムコスタなど新しい点眼薬がでてきており、以前より血清点眼の出番は少なくなしましたが、それでも必要な場合が時々あります。 #
by kojima_eye
| 2014-02-01 18:48
| ドライアイ
2014年 01月 19日
最近、円錐角膜外来でも角膜リングの手術を希望される方が徐々に増えていますが、よくご質問いただく内容としては、角膜リングによってどの程度視力が改善されるかという点です。
角膜リングは、円錐角膜で突出した角膜の中に透明なリングを入れることで、角膜形状を改善させ、それによって視力の向上やハードコンタクトレンズのフィッティングを向上させる目的で行います。ただ、円錐角膜と言ってもその角膜形状は非常にバリエーションがあり、術前にどれほど視力が改善するか予測するのが難しい現状があります。また角膜リングの治療は、角膜の歪みや近視及び乱視を低減させますが、全く正常化することは出来ませんのである程度術後にそれらが残り、それによって視力の限界が決まってきます。 これまでに行った方の術前の裸眼視力(眼鏡やハードコンタクトレンズなしの視力)と術後の裸眼視力のおおよその変化を以下の表に示しておきますので、参考にしてみてください。 #
by kojima_eye
| 2014-01-19 16:45
| 円錐角膜
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