マイボーム腺、チェックされたことありますか?
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マイボーム腺が詰まることは正常の方でも時々あります。下の写真のようなまぶたの縁にぷくっとした膨らみができたことがある方もいらっしゃると思います。これは誰が名前をつけたか分かりませんがタピオカ徴候とも言われます。
マイボーム腺の閉塞が慢性的に広範囲に起こるようになると涙が乾きやすくなったり、まぶたと眼球の摩擦が増えて目がゴロゴロしたりショボショボするような症状が起きてきます(これをマイボーム腺機能不全と言います)。いわゆるドライアイを起こしてくるというわけです。マイボーム腺機能不全になる原因はいろいろありますが、年齢とともに増えてくることが分かっています。名古屋アイクリニックでは、マイボグラフィーという器械を使用してどの程度健常なマイボーム腺があるのか検査しています。下の写真がマイボグラフィの写真ですが、正常では白く写るマイボーム腺の構造が見えますが、マイボーム腺機能不全の患者さんではそれがよく見えないのが分かります。
委員で行っている治療としては固く詰まっている場合は、瞼をしっかり温めた後にマイボーム腺圧迫セッシで圧迫して詰まっている内容物を押し出します。この写真のようにひどい場合は練り歯磨き状の分泌物が出てくる場合もあります。
あとは患者さんが家でも根気よく瞼を温めてマッサージをすることが大切で、クリニックでもマイボーム腺マッサージをして、家でも出来るように方法を患者さんに説明しています。